東京農工大学に編入学してからの1年間

お久しぶりです。

農工大のOTAです。3年生の1年間が終わったら総まとめの記事を書こうと思っていたのに、新学年が始まって履修登録が終わる時期すら通り越し、GWにまでもつれ込んでしまいました。最早22年度編入生に対してはほとんど意味がありませんが、記録として残しておきます。

ここまで遅れた件について弁明をさせてください。春休みは研究室とバイトで忙しく、院試対策も大してやれずにいました。先日、研究室内のゼミで自分が発表する番が来たのですが、終わった瞬間に燃え尽きて放置していた次第です。

  • はじめに
  • 農工大ってどんなところ?
  • 編入生でよかったこと
  • 単位認定
  • 学業
    • 前期
    • 後期
  • 課外活動
  • 研究室配属
  • おわりに
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東京農工大学工学部 編入体験記 (浪人)

はじめまして、僕はOTAといいます。2021年度より、東京都立産業技術高等専門学校から、東京農工大学 工学部 知能情報システム工学科 数理情報工学コースに編入学しました。どうやら僕の編入体験記には多少なりとも需要があるようです。なので、受験期や合格後にまとめていたメモを編纂しつつ、一編入体験記としてまとめておきたいと思います。

 

先に断っておきますと、僕は他の高専から大学への編入生とは些か事情が異なります。まず、僕は編入学を専門とする予備校を利用していました。最も、これだけなら案外他にも同じような人はいるものです。また、僕は高専を卒業した時点では受験失敗で進路が決まっていませんでした。要は、高専から農工大編入するにあたって1年浪人した訳です。これも実は他にもいますね。

僕が他の方々と著しく異なる点は、この2つの条件を同時に満たしている、ということに違いありません。結果的に基礎学力が高専在学当時よりずっと良くなりましたし、確かな成果として農工大編入できたのですが、卒業研究と並行して予備校に行きつつ受験勉強をする生活は意外と楽しかったとても忙しくて大変でした。浪人する、という選択肢を取ろうとした時には、編入学では珍しいこともあってか、極々一部の先生による反対と圧力に悩まされたりもしました。幸い、協力的な先生の方が多かったので、そこにはとても助けられました。担任の先生と研究室のボス、部活動の顧問の先生方には本当に感謝しています。

 

このように、「案外普通」が2つ重なった結果生まれた特級のイレギュラーが僕です。イレギュラーである分「――ああ、別にこんな選択肢を取るド変人がいるんだから、自分も思い切ってやろう。」と思わせることが出来るかもしれません。少なくとも、僕はそうなれば嬉しいです。

 

編入学で失敗した人へ、進学したかったけど就職以外無理だと諦めてしまった人へ。普通高から大学へは浪人なんてありふれているではないですか、編入学で浪人するのは無謀であるという道理なんて無いじゃないですか。大丈夫。絶対数は少ないながらも浪人して編入できた人はいます。

とはいえ、経済的に余裕が無い家庭や、工夫して捻出する術がある家庭でない限りは避けた方がいいかもしれません。というのも、少なくとも給付奨学金の申請が出来なくなってしまうからです。(2022年5月19日追記)

勉強が苦手だと諦めた人へ、自分一人では無理だと諦めてしまった人へ。とても頼もしい友達や先生方がいるではありませんか、編入学に対応できる予備校だってありますよ。大丈夫。いくらでもやりようがあります。

 

1つ報告しますが、滅茶苦茶長くなりました。1万字越え2万字強編入体験記とか僕くらいでしょう。調子に乗ると書きまくる(描きまくる)という癖と、単純に特殊な立場であることのせいとしておきます。その分、追い詰められた人に対する、僕の実体験からの助言となるようにしたつもりです。一応、ここまでと後輩へのアドバイスの全文、その他の節の最初だけ読めば要点は掴めると思います。何なら、ここから読んでくれても構いません。

 

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